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Montag Booksellersについて

2016年8月、京都の西陣地区で小さな本屋さんをはじめました。
お店の名前はMontag Booksellers[モンターグ・ブックセラーズ]です。

レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)というアメリカのSF作家の作品に『華氏451度』(Fahrenheit 451)という作品があります。
この作品の主人公ガイ・モンターグから名前をもらいました。

この作品は、徹底した管理体制の下、本を読むこと(所持すること)が禁止された架空世界が舞台です。作品タイトルの「華氏451度」は、紙(本)が燃え始める温度を意味します。

本を読むということは、「自分で考えること」「異なる価値観に触れること」「想像力をふくらませること」

人々が新しい知識を得、異なる価値観に触れ、自分で考え行動することは、体制にとっての脅威です。モンターグは、本を隠し持っている人の家に行き、その本を焼く(焚書)役人でしたが、ふとしたきっかけで本の中身を見てしまい「本には何か大事なことが書かれているのでは」と思うようになります。

そしてモンターグは、本を守るために、本に書かれていることを伝えていくために、立ち上がります。
そのような本の守り人としてのモンターグに共感し、「モンターグ」という名前をつけました。

また、この小さな本屋は世界80都市以上にネットワーキングされているImpact Hub Kyotoというコワーキングスペースの一角にあります。
自分で考え行動する、異なる価値観を共有する、想像をふくらませ創造的に生きる、というImpact Hubのポリシーに共感し、ここでMontag Booksellersをやろうと思い立ちました。

単に本屋をすること、本を売ることが、目的ではありません。本を読み、どのようなアクションを起こすのか、どのような仲間を見つけるのか、という「本の先にあるもの」に寄り添うことこそが、Montag Booksellersの目指すところです。
読者が本を読むことで本当の意味での出版がはじまると考えています。

みなさんの中にある「なにか」に火をつけることができるような、そんな本を揃えていきたいと思っています。

「ぼくたちは一度も、正しい意味で、火を燃やしたことはなかった」
『華氏451度(新訳版)』(早川書房) レイ・ブラッドベリ・著 伊藤典夫・訳

Montag Booksellers
宮迫憲彦